エッチングによるシム製造が最適な場合とは?
特注シム製造センター.comでは、様々な規格外の特注シムを製造しており、毎日多くのご相談をいただいております。
シムには板厚やサイズなど様々な形状があり、用途に合わせて選択していく必要があります。当社でも、お客様のご要望されるシムについて、用途も含めて詳細をお伺いした上で、最適な加工方法にてシム製造することをご提案しております。
今回はシムの加工方法の一つであるエッチングについて解説いたします。
エッチングによるシム製造が最適な場合とは?
エッチングによるシム製造は、下記の様なケースでは最適な加工方法となります。
- 板厚が特に薄い場合
- リピートでの生産が見込める場合
- 反りや変形・シワ、バリを避けたい場合
- およそ0.3mm以下の場合
- サイズが大きい場合(最大600×1300mm)
エッチングは、シムの板厚が特に薄い場合に効果的な製造方法となります。またリピートでの生産が見込める場合も、プレス加工の金型と同様に、エッチングも版を用いた量産の方が安定した高精度薄板シムの製造が効果的になります。
ワイヤーカットやプレス加工では、反りや変形・シワが発生してしまいます。そのため、版代(エッチング用の版)が必要となる、フォトリソグラフィのような方法での製作が、高精度な薄板シムを製造する際には最適な加工方法になります。
またサイズにもよりますが、およそ0.3mm以下の場合はエッチングが優位となります。またエッチングによるシム製造の場合は、切断工程が発生しないため、バリも生じないことも特徴の1つとしてあげられます。
またサイズが大きい場合も、ワイヤーカットやプレス加工では対応が困難となりますので、エッチングにてシム製造に対応いたします。エッチングでは、600mm四方のサイズから、長さ方向は1300mmの長尺シムまで対応可能となりますので、最大で600×1300mmのシム製造に対応可能です。
エッチングによるシム製造が不適な場合とは?
ただし、エッチングの場合は版の製作費用がかかってしまいますので、当社ではお客様のシムのロット数や形状に応じて、最適なシム製造のご提案をいたします。
当社では、協力会社様にてエッチングによるシム製作を行っております。特注シム製造の独自の加工ネットワークを保有している点も、当社がまずご相談先として選ばれる理由1つです。
特注シム製造センター.comではエッチングだけでなく、幅広い加工方法に対応可能
特注シム製造センター.comでは、協力会社様にてエッチングによるシム製作にも対応しております。
当社では、版代(エッチング用の版)が必要となるフォトリソグラフィのような方法での製作となるため、0.3mm以下の特に薄いシムにおいてバリなどを発生させず精度の高い加工を施すことができます。
また、当社ではエッチングだけでなく、ワイヤーカット、レーザーカット、パイプ切断、旋盤加工、プレス加工、バリレスプレス、といった多種多様な加工方法の中から最適な加工方法を選定することができます。
お客様のご要望に応じて、材質選定も含めて対応いたしますので、まずは特注シム製造センター.comまでご相談ください。
エッチングによる特注シムの製品事例をご紹介!
続いて、特注シム製造センター.comによる、エッチングにて加工した特注シムの製品事例をご紹介いたします。
シムリング φ10×φ7×0.02~1mm
こちらは、さまざまな用途に活用できる丸い形状のシムです。ステンレス素材です。0.02~0.05mmの板厚にエッチング加工により製作しました。エッチングのため、変形が少ない仕上がりになっています。釣り具などリールのガタつき調整などのメンテナンスに最適です。
ステンレス箔 極薄シムリング φ20×φ10×0.005mm厚(5μm)
こちらは、0.005mm厚のステンレス箔シムリングです。0.005mm(5μm)の極薄板厚に対しエッチング加工により製作しました。エッチングの為変形が少ない仕上がりとなっています。精密な作業環境に最適なシムとなります。