ステータコアとは?ステータコアの概要からステータの構造まで解説!
ステータコアとはステータを構成する部品の1つです。
ステータとはモーターの回転部分であるローターと合わせて、モーターが動くために重要な部品となります。
今回はステータコアの概要から、ステータの構造種類を解説します!
ステータコアとは
ステータコアとはステータを構成する部品の1つです。
ステータとは、モーターが回転するための力の発生をさせるという役割を担う固定子です。モーターの回転部分(回転子)であるローターと合わせて、モーターが動くために重要な部分となります。
そのため、ステータコアの製造にはより精度が求められ、金型の精度に気を付けながら製造を行うことが重要です。
ステータの構造
ステータコアが構成要素の1つである「ステータ」には様々な構造種類があります。
ステータは主に以下2つの構造に分類することができます。
分類名 |
構造の特徴 |
メリット / デメリット |
主な使用場面 |
分布巻きステータ | ・複数のティースに巻きつける構造
・同心巻、重ね巻、波巻と種類がある
・現状主流の巻き方 |
【メリット】
・集中巻きと比較しモータの騒音が改善される ・磁石量を抑えることができる 【デメリット】 ・コイルエンドが大きくなる ・巻線方法が複雑化 |
・産業用モータ 等
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集中巻きステータ | 1つのティースに巻きつけるシンプルな構造 | 【メリット】
・分布巻きと比較し巻線方法が容易 ・コイルエンドを抑えることができる ・銅線の低減を実現 【デメリット】 ・分布巻きと比較して平均トルク特性が悪化し、磁石量を多く使用してしまう |
・小型自動車
・家電製品 等 |
このようにステータは巻線方法によって特徴や用途が異なります。
この他にも、誘導子型ステータや永久磁石型ステータがあり、主にどんな用途で用いたいのかという視点で巻線方法を選択することが重要です。
ダボカシメ積層の詳細は下記動画をご覧ください!
当社の製品事例
製品事例①:モーターコア試作カット品(SECC製)
こちらは、車両向けのモーターコアです。材質はSECCで、ワイヤーカットで加工をいたしました。
こちらのモーターコアは、形状を確認するための試作カット品です。通常モーターコアでは、20A1500といった電磁鋼板を材料に加工をしますが、今回はいち早く形状だけでも実際に手に触れて確かめたい、というお客様のご要望がございました。そのため当社では、短納期で製作するために、SECC材を使用したワイヤーカットで製作しております。
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製品事例②:異形状孔モーターコア(φ110×0.2mm)
こちらは、異形状孔モーターコア(φ110×0.2mm)です。
材質はSUS304で、主に車両部品として使われる製品です。こちらのコアでは、当社が得意とするバリレス精密プレス加工を総抜き金型で行っており、バリを極限まで減らしております。
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積層モーターコアなら「特注シム製造センター.com」まで!
今回、ステータコアの概要からステータの構造種類まで解説しました。
ステータはローターと合わせてモータを構成する重要な部品の1つであり、この他にもモータには様々な構成要素があります。
当社では積層モーターコアの製造も行っておりますので、モータを構成する積層モーターコア等の部品に関してお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。
また、特注シム製造センター.comでは「シム」の製造・加工を行っております。
当社では薄くて、シンプルなシムを得意としており、シムの試作も承っております。
多品種の材質、小ロットでのシム製作でお悩みの方は、ぜひ特注シム製造センター.comまでお問い合わせ下さい。
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