プレス加工のメリットとデメリットについて
プレス加工は幅広い製品で用いられる加工方法であり、「せん断加工」「曲げ加工」「絞り加工」という3つの加工種類がございます。
上記のような特徴を持つプレス加工は、どんな良い点・懸念点があるのか、今後プレス加工を行おうと考える上で気になる点かと思います。
こちらの項目では、プレス加工のメリットとデメリットについてまとめていきます。
プレス加工のメリット
プレス加工には以下の2つのメリットがあります。
A.加工材を無駄なく、効率的に使用することができる
B.生産性が高く、作業者の技術に左右されない安定した製造を実現できる
プレス加工は、材料に力を加えて形を変形させることで加工をする方法です。そのため、切削加工のように加工時に出るくずが少なく、加工材を効率的に活用することができます。
また、プレス加工は手作業ではなく金型を用いるため、非常に生産性が高いです。また、金型とプレス加工機という「機械」がほとんどの作業を行うため、作業者の経験に左右されることなく安定した品質で生産を行うことができます。
プレス加工のデメリット
プレス加工には以下の2つのデメリットがあります。
A.プレス加工を行うための初期費用がかかる
B.小ロット生産に向いていない
プレス加工は前述の通り、「金型」や「プレス加工機」という機器を用いて半自動的に行います。そのため、それらの必要な機器やシステムを構築するために費用がかかります。
また、プレス加工は金型を用いて、同じ形のものを半自動的に大量生産するというメリットがありますが、逆に小ロット生産には向いていないと言えます。
これは、プレス加工のために必要な機器への投資に、小ロット生産では費用が合わないからです。
上記のメリットとデメリットから、プレス加工は「大量生産を、時間と材料を無駄にすることなく、効率的に行いたい」と考えている人に向いている加工方法であると言えます。
当社の製品事例
製品事例①:半導体製造装置用の正方形シム
こちらは、半導体製造装置用の正方形シムです。材質はSUS304で、精密プレス加工で製作いたしました。
こちらのシムでは、90×90mmの中に144個の円(φ3.6)が5.5mmピッチ(±0.03)毎に形成されており、さらにそれぞれの円の中には1.5mm(±0.025)のスリットが3か所に、非常に狭いピッチで設けられています。
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製品事例②:異形状孔モーターコア(φ110×0.2mm)
こちらは、異形状孔モーターコア(φ110×0.2mm)です。
材質はSUS304で、主に車両部品として使われる製品です。こちらのコアでは、当社が得意とするバリレス精密プレス加工を総抜き金型で行っており、バリを極限まで減らしております。
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シムでのプレス加工をご検討の方は「特注シム製造センター.com」まで!
プレス加工のメリット、デメリットをお読みいただき、「プレス加工を行うことで自分の実現したい加工が行える」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
特注シム製造センター.comでは「シム」の製造・加工を行っておりますが、シムでのプレス加工も可能となっております。
当社では薄くて、シンプルなシムを得意としており、シムの試作も承っております。
多品種の材質、小ロットでのシム製作、かつ、プレス加工でお悩みの方は、ぜひ特注シム製造センター.comまでお問い合わせ下さい。
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