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技術コラム

レーザー加工によるシム製造が最適な場合とは?

特注シム製造センター.comでは、様々な規格外の特注シムを製造しており、毎日多くのご相談をいただいております。

シムには板厚やサイズなど様々な形状があり、用途に合わせて選択していく必要があります。当社でも、お客様のご要望されるシムについて、用途も含めて詳細をお伺いした上で、最適な加工方法にてシム製造することをご提案しております。

今回はシムの加工方法の一つであるレーザー加工について解説いたします。

 

レーザー加工によるシム製造が最適な場合とは?

レーザ加工によるシム製造は、下記の様なケースでは最適な加工方法となります。

  • 300mm以上の大型・長尺シム
  • 鉄製シム(真鍮製シム、チタン製シムも一部可)
  • 厚さ2mm以上のシム(特に8mm以上)
  • 材質に特に指定がない厚板シム
  • 寸法公差や厚さ寸法が厳しい厚板シム
  • 100個以下の小ロット特注シム

 

まず大きさについて、300mm以上になると、設備による制限が生じるため、ワイヤーカットでもプレス加工でも対応が困難となります。そのため、エッチングまたはレーザー加工による対応が必要となります。

中でも鉄製のシムの場合は、エッチングでは製造不可となるため、大型鉄製シムの場合はレーザー加工に限定されます。

このような大型鉄製シムの場合、厚さも厚くなるケースが大きいため、レーザー加工での製造が適切となります。

 

またお客様によっては、材質の指定はなく、とにかく厚さのあるシムがほしいというご相談もあります。そのような場合、数量も小ロットであることが多くなり、多品種少量生産に向いているレーザー加工によるシム製造を当社では推奨しております。

 

さらに厚板シムの場合は、寸法公差が厳しく指定されている場合もございます。そのような場合は、厚めの板をカットしてから両面研磨で±0.01~0.005の公差に抑える加工を施します。

 

特に厚板のシムリングの場合、板厚と肉厚のアスペクト比によっては、プレス金型の耐久性に問題が生じる場合もございます。その際当社では、レーザー加工でのシム製作をお勧めしております。

 

上記のように、レーザー加工が適切な特注シムも多くありますが、レーザー加工の特徴の1つに多品種少量生産に適しているという点があげられます。プレス加工では金型が、エッチングでは版が必要になってしまいます。一方でワイヤーカットやレーザー加工ではプログラムだけで加工可能となるため、特に小ロットで特注シムが欲しいというケースでは、レーザー加工は欠かせない選択肢となります。

 

 

レーザー加工によるシム製造が不適な場合とは?

一方、量産シムの場合はレーザ加工は不適となり、薄板の場合はエッチング、厚板の場合はプレス加工が最適となるケースが多くなります。

またレーザ加工でのシム製作では、材料によってはどうしても酸化被膜(シミ、焼き付き)による汚れやバリが多少発生しますので、予めご了承ください。弊社でも洗浄機は保有しておりますので、ある程度の汚れは除去できますが、外観部品としてシムを使用される際には気になってしまう汚れのため、その場合はミガキ工程が必要となります。

 

特注シム製造センター.comならではの、レーザー加工による特注シムの特徴

特注シム製造センター.comでは、特に小ロットかつ低コストで厚板シムをほしいという方に対して、レーザ加工での特注シム製造を推奨しております。精度よりもとにかく厚さを確保したい、という場合は、鉄製シムをレーザ加工によって加工いたします。短納期かつ低コストで納品しており、お客様からは「本当にレーザー加工だったの?」という驚きのお声もよくいただきます。当社ではレーザー加工による特注シム製造のサプライチェーンも構築しており、お客様のご要望に応じて最適なサプライヤー選定から工法提案を行っております。サプライヤーの方々とも密な関係を取っておりますので、他社では実現できないQCDバランスで最適なレーザー加工シムをお届けすることができるのです。

レーザー加工では、鉄(SPHC等)であれば6.0tまで、ステンレス(SUS)であれば5.0tの厚みまで製作が可能です。

また当社では、両面研磨による厚みの精度向上や各種メッキにも対応可能です。最適な加工方法の選定から、仕上げ工程、検査による品質保証まで一貫対応可能な点が、多くのお客様から特注シム製造のご依頼をいただける理由だと考えております。

 

 

特注シム製造センター.comではレーザー加工だけでなく、幅広い加工方法に対応可能

また特注シム製造センター.comでは、レーザー加工だけでなく、ワイヤーカット、エッチング、パイプ切断、旋盤加工、プレス加工、バリレスプレス、といった多種多様な加工方法の中から最適な加工方法を選定することができます。

>>シムの加工方法一覧をご紹介!

 

お客様のご要望に応じて、材質選定も含めて対応いたしますので、まずは特注シム製造センター.comまでご相談ください。

>>特注シムプレート事例はこちら

>>特注シムリング事例はこちら

 

レーザー加工による特注シムの製品事例をご紹介!

続いて、特注シム製造センター.comによる、レーザーカットにて加工した特注シムの製品事例をご紹介いたします。

 

FA・動力伝動装置向け 丸シム・スペーサ(レーザー加工)

 

製品事例_52_FA、動力伝動装置向け 丸シム・スペーサ

こちらは、機械装置向けの特注シム(スペーサ)です。鉄(SPHC)の素材を、レーザー加工にて切断加工して製造いたしました。

4.0tという板厚と製作数量を踏まえてお見積りを行った結果、ワイヤー加工や金型を製作した場合では価格が高価となるため、今回はレーザー加工によるシム製造をご提案させていただきました。

>>詳細はこちら

 

SPHC製 丸シム・スペーサ・ライナー(レーザー加工、両面研磨、亜鉛メッキ)

 

FA、動力伝動装置向け 丸シム・スペーサ

 

こちらは機械装置向けの特注シム(スペーサ)です。鉄(SPHC)の素材をレーザー加工で加工しました。

3.8t±0.05という板厚と製作数量より見積を行った結果、ワイヤー加工や金型を製作した場合では価格が高価となるためレーザー加工を提案させて頂きました。

また一般のSPHCによる板厚3.80t±0.05の材料は入手する事が出来ないため、両面研磨を行う事で規格を満足することが出来ました。さらにこちらの製品はSPHC製のため、サビ防止のために亜鉛メッキ処理を施しました。

>>詳細はこちら

 

>>レーザー加工による特注シムの製品事例はこちら

 

特注シム・積層コアなら「特注シム製造センター.com」まで!

今回、シムの加工方法の一つであるレーザー加工について紹介いたしました。

「使用したい部品に合うシムがわからない、、、」とお悩みの方、「こんな形状のシムが欲しい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

また、特注シム製造センター.comでは「シム」の製造・加工を行っております。
当社では薄くて、シンプルなシムを得意としており、シムの試作も承っております。

多品種の材質、小ロットでのシム製作でお悩みの方は、ぜひ特注シム製造センター.comまでお問い合わせ下さい。

>>当社の技術提案事例はこちら

>>ご相談・お問い合わせはこちら

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