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技術コラム

電磁鋼板とは?電磁鋼板の定義から特性・種類までご紹介

電磁鋼板とは、モーターコア製造の際に鉄芯として用いられる機能材料のことです。

モーターコアの製造のために重要な電磁鋼板にはどのような特性や種類があるのか、こちらのコラムで詳しく解説します。

 

電磁鋼板とは

電磁鋼板とは、一般的にモーターコアを製造する際に、鉄芯として用いられる機能材料のことです。主に、鉄にケイ素を添加して造られます。

また、電磁鋼板は磁性という特性を活かして、発電機や変圧器等、あらゆる電気機器のモーターの鉄芯として活躍しています。

電気を磁気に変換してエネルギーを発生させるモーターにおいて、いかに鉄損をおさえるかという点が重要となります。そのため、磁力を高める役割を持つ電磁鋼板は、この鉄損が少ないほど良いものとされています。

 

では、この「鉄損」とはどのようなものなのか。加えて、電磁鋼板には鉄損の他にどのような特性があるのか、次よりご説明します。

 

電磁鋼板の2つの特性

電磁鋼板には「鉄損」「磁束密度」という2つの磁気特性があります。

①鉄損

鉄損とは、電気から磁気へとエネルギーが変換される際に損失されるエネルギーの大きさを指します。鉄損が小さいほど、省エネルギーの実現となります。

電磁鋼板において、鉄損を小さくする方法としては「接着積層工法」と呼ばれる積層工法の活用がございます。

モーターコアとは電磁鋼板を積層させたものとなりますので、上記のように積層工法を工夫することで上手く電磁鋼板の特性を扱うことができます。

②磁束密度

磁束密度とは、単位面積あたりの磁束の密度のことを指します。こちらは、磁化のしやすさを表す「透磁率」と合わせて考えられることが多いです。

磁束密度が高いほど、一定の電流でも高い磁力を得ることができるため、より大きなエネルギーを生み出します。

良い電磁鋼板とは、この磁束密度と透磁率がともに高いことが特徴としてあります。

 

このような特性を持つ電磁鋼板には2つの種類がございます。

次より、ご説明します。

 

電磁鋼板の2つの種類

電磁鋼板の種類は、下記の表の通りです。

 

特徴

用途

 方向性電磁鋼板 一方向にのみ電気特性を有する電磁鋼板であり、圧延方向(一方向)に磁化しやすいもの ・変圧器

・トランス 等

 無方向性電磁鋼板 全方向に平均的に磁気特性を有する電磁鋼板であり、特定の磁化方向に限定されないもの ・モーター 等

方向性電磁鋼板、無方向性電磁鋼板という2つの種類がございますが、表の通り、それぞれ特徴が異なります。

それに合わせて用途も異なりますので、自分の用途に合わせた選択が必要となります。

 

当社の製品事例

製品事例①:ステータコア(φ300×0.25mm)

ステータコア(φ300×0.25mm) 特注シム製造センター.com

こちらは、ステータコア(φ300×0.25mm)です。材質は25Aで、動力伝達装置向けに使用される製品です。

こちらのステータコアは、サイズがφ3000mmとかなり大きめであり、ワイヤーカットで行うと時間的にも費用的にも膨大なコストがかかってしまいます。そのため当社では、試作金型を製作し、プレス加工によって打ち抜きを行い製作いたしました。

>>事例詳細はこちら

 

製品事例②:ステータコア(φ250×0.2mm)

ステータコア(φ250×0.2mm) 特注シム製造センター.com

こちらは、ステータコア(φ250×0.2mm)です。材質は20A1500で、車両向けに使用される製品です。

こちらのステータコアは、サイズがφ250mmと大きめであり、ワイヤーカットで行うと時間的にも費用的にも膨大なコストがかかってしまいます。そのため当社では、試作金型を製作し、プレス加工によって打ち抜きを行い製作いたしました。

>>事例詳細はこちら

 

特注モーターコアなら「特注シム製造センター.com」まで!

電磁鋼板について、定義から種類までご説明しましたが、モーターコアで重要な材料であるため、電磁鋼板についても合わせてご相談したいことが出てきた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

特注シム製造センター.comでは、電磁鋼板に関する知識もございますので、電磁鋼板についてお困りのことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

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