Q：ワイヤーカットのメリット・デメリットを教えてください。

ワイヤーカットとは放電加工の一つの方法で、ワイヤー線に電流を流して放電爆発させ、その熱で金属を溶かしていきながら、金属を糸鋸のようにして切断していく加工方法です。工作物とワイヤーは、お互い接触することなくカットされるため、切り代が少ないのでゴミが生成される量が少ないため切削による加工と比べると効率の良い加工です。

ワイヤーカットでは、導電性の性質を持つ素材であれば、硬さ、厚みに関係なく加工することが可能です。またワイヤーカットは削るという加工がないため、バリが生成されないので、バリを取り除く時間を必要としません。さらにワイヤー線自体も、研削などに用いられる刃物に比べて、比較的安いので、コスト削減にもつながります。

一方、ワイヤーカットの加工の仕組みは、糸鋸のような仕組みでものを切断するため、底のある加工はできません。また、ワイヤーは垂直に伸びているので、水平方向の切断はできず、垂直方向の切断のみになります。また、プレス加工と比べて時間を要するためコストが高くなります。

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