多数個のスタート穴による大型製品のワイヤーカットの加工精度向上
こちらは、多数個のスタート穴による大型製品のワイヤーカットで加工精度向上を実現した技術提案事例です。
大型製品のワイヤーカットをしたいが、スタート穴の対角位置における加工精度が低下してしまう
お客様から大型製品のワイヤーカットをご依頼いただきました。しかし大型製品や長尺製品をワイヤーカット加工する場合、加工を進めてスタート穴から加工位置が遠くなるほど、ワーク本体が重さで沈んだり傾いてしまいます。そのため、大型製品のワイヤーカットでは、スタート穴の対角位置における加工精度が低下してしまう場合が多々ございます。
タート位置の下穴を2個以上設置し分割で加工を行うことで、高精度なワイヤー加工を実現！
そこで当社では、大型製品や長尺製品のワイヤーカットの場合は、スタート位置の下穴を2個以上設置して、分割して加工するようにいたしました。これにより、ワークの沈み込みや傾きを最小限に抑えることができ、高精度なワイヤー加工が可能となりました。また、最後のワークの切り離しの際には、切り離し部分以外の場所をブランク材で固定しながら加工することで、ワークの沈み込みを抑えて、さらに精度が向上させることができます。
ワイヤーカットは比較的高精度に加工することができる加工方法です。しかしワークが大型や長尺になると、どうしても加工精度が落ちてしまう場合がございます。そのため、製品の加工精度を向上させるために、多数個のスタート穴を設ける等の細かな工夫が必要となってきます。
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