ブランク材で挟みこんだ薄板材の重ね加工による加工精度向上
こちらは、ブランク材で挟みこんだ薄板材の重ね加工による加工精度向上を実現した技術提案事例です。
薄板のワイヤーカットを行いたいが微妙なたわみや歪み、ズレが発生し、加工精度が安定しない
お客様からは、0.02mmという薄板のワイヤーカットをご依頼いただきました。加工効率を上げるために、また加工精度を上げるためにも、薄板のワイヤーカットでは薄い材料を複数枚重ねて加工することが一般的です。しかし、0.01~0.05mmといった薄い材料を複数枚重ねてワイヤーカット加工をしても、微妙なたわみや歪み、ズレが発生してしまいます。そのため、薄板材のワイヤーカットで安定した寸法と形状を確保するのは非常に困難となっていました。
薄板材を厚いブランク材で挟み込んで加工することで、加工精度の向上を実現！
そこで当社では、薄板材を厚いブランク材で挟み込んで加工するようにいたしました。従来は薄い材料のみで重ねて加工していたため、どうしても微小なたわみを抑えきることができませんでした。しかし比較的厚いブランク材で上下から挟み込むことで、たわみの抑制をすることができ、結果としてワイヤーカットの加工精度の向上につなげることができました。
薄板材のワイヤーカットは、たわみや歪みと常に隣合わせとなっており、加工精度をいかに向上させるかがポイントとなります。当社では、ブランク材で薄板材を挟み込んだり、異なる厚さのシムを同時に加工したりする等、ワイヤーカットに関する細かなノウハウを積み重ねることで、独自の高精度なワイヤーカットを実現しております。
当社では主に0.05~2.0mmの厚さのワイヤーカット加工に対応しておりますが、上記のように0.01mmの加工をした実績もございます。
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